岐阜赤十字病院 眼科

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JSCRS学術総会で角膜クロスリンキングの講演

先日、JSCRS学術総会のインストラクションコースで角膜クロスリンキングの治療について講演させていただきました。私に依頼のあったテーマは角膜クロスリンキングの術後診療の仕方や術後合併症の対処方法について分かりやすく、これからクロスリンキングを始めようというドクターやスタッフに説明するというものでした。
角膜クロスリンキング治療が急速に欧州で広まったのは、確実な円錐角膜の進行予防効果だけでなく、その高い安全性によるものと思います。しかし、角膜クロスリンキング治療も稀ではありますが、合併症があります。その中には感染やヘイズという角膜の濁りなどがありますが、これらは術後のしっかりとしたマネジメントでほとんどが予防出来るものです。今回は術後に、起こりうる合併症を頭に入れて、どのような点眼を使用し、どのように経過観察していくのかという点を重点的にお話ししました。また、角膜クロスリンキング治療後は、手術した眼ばかりでなく反対側の眼にも注意するべきであることをお話ししました。すなわち、片眼が進行する方は、もう片眼も時間がずれていても進行する可能性があるからです。最近は我々の所でも、角膜クロスリンキング治療を始めて5年が経過し、反対側の眼が進行しクロスリンキング治療を行っているケースがあります。
このコースは毎年行っていますが、年々聴講者の角膜クロスリンキングへの認知度というか理解度が高まっているように感じました。
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by gifuredcross | 2016-07-21 09:00 | 角膜外来

円錐角膜の講演

6月15日に岐阜県眼科医会談話会にて「円錐角膜アップデート 〜最新の診断から治療まで〜」というテーマで講演しました。円錐角膜は前眼部OCTに代表される角膜形状解析装置の進歩によって早期に診断が可能になり、治療面でも角膜クロスリンキングによって従来は出来なかった進行予防が出来るようになってきています。今回の講演ではこのように円錐角膜の診断から治療まで、どのように変わってきたのかを主に開業医の先生方にお話しさせていただきました。
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by gifuredcross | 2015-06-23 17:23 | 角膜外来

角膜クロスリンキング手術を開始しました。

先週、円錐角膜の進行予防治療である角膜クロスリンキングの初回手術を行いました。私自身は名古屋アイクリニックで既に50眼以上手術を施行しておりますが、岐阜日赤では初めてのことで準備までに倫理委員会の承認、スタッフの勉強会などを行い、シミュレーションもしっかり行いました。特に手術室のスタッフはみんなで協力して、手術までに何度も手順や準備に不足がないか確認していただき、手術が滞りなく終わったのもそういったサポートのお陰と感謝しています。
今まで円錐角膜は進行予防治療が無く、進行してしまうと角膜移植が必要になることもありましたが、角膜クロスリンキングによってそういった方が少しでも少なくなればと願っています。あとは治療が保険適用になれば、言うことはありませんが。
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by gifuredcross | 2015-06-14 22:16 | 角膜外来

角膜クロスリンキング治療(円錐角膜進行予防治療)の開始について

角膜クロスリンキングは、従来まで難しかった円錐角膜など角膜が弱くなる病気の進行を予防する画期的な治療法です。この治療の安全性、有効性はヨーロッパで行われた多施設研究で証明されています。まだ、日本では厚生労働省の認可を得てはいませんが、県内からも治療希望の患者さんが数多くいらっしゃることから、岐阜赤十字病院の倫理委員会の承認を得て、この度治療を開始することになりました。開始時期は平成27年6月からを見込んでいます。手術の方法は、角膜にリボフラビン(ビタミンB2)の溶液を浸透させ、そこに長波長紫外線を照射し角膜のコラーゲンを架橋(クロスリンキング)し、角膜を硬くします。これによって円錐角膜の進行を抑えるというものです。基本は当日のみ泊まる1泊入院で考えていますが、日帰りも可能です。
手術後ハードコンタクトレンズを合わせる方が多いと思いますが、手術の効果が安定した1ヶ月以降を目安として合わせることが出来ます。
興味がある方はお気軽にお問い合わせ下さい(実際に手術が可能かどうかについては、検査をさせて頂かないと分かりませんのでご了承ください。)

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by gifuredcross | 2015-04-28 07:00 | 角膜外来

加齢と円錐角膜

最近、40歳以上の方の円錐角膜の初診の方が増えています。大きく分けてネットなどで最近新しい治療があると聞いたけど、ハードコンタクトレンズ以外にいい方法がないのかと聞かれるパターンと、今までは問題なくハードコンタクトレンズを使ってきたけど、最近すぐに目が痛くなりなかなか以前ほど使えないというパターンに分けられるような気がします。
新しい治療というのは角膜クロスリンキングのことを指していることが多いと思われます。角膜クロスリンキングは以前のブログでも書きましたが、円錐角膜が進行している時期にそれをストップさせる治療方法です。このため実際に対象となるのは10代から30代前半ぐらいまでで、40歳以上の方の進行性円錐角膜は稀です。外来では半年から1年毎に角膜形状をチェックしていきましょうとお話ししています。
後半のパターンの相談も最近非常に多いです。今まで問題なくハードコンタクトレンズを使用されていて、どうして急に目が痛くなってきたのでしょうか? これにはいろいろな理由があります。通常のハードレンズについても同様のことが言えて、年齢とともにドロップアウト(使えなくなってしまう)する方がいらっしゃいます。この原因としては、1つは年齢とともに涙の質、量ともに低下することです。このためにドライアイになりやすくその症状によってコンタクトレンズが使いにくくなってくるのです。またもう一つは年齢による傷の治るスピードの低下です。どうしても円錐角膜の場合、ハードレンズが角膜の突出している場所に当たるために、どうしても同じ場所に傷が出来やすいです。今までは夕方レンズを外すときはゴロゴロしていても、朝になると問題なく使えていたけど、最近は朝はめてすぐにゴロゴロするというような場合はその状態に陥っている可能性があります。このようにハードコンタクトレンズが合わなくなってきた場合も対処方法があります。まずは点眼治療などでドライアイの改善です。またコンタクトレンズもフィッティングを変更してなるべく広い面積でコンタクトレンズが角膜に接するようにします。それでもうまくいかない場合は、ピギーバックと言ってソフトレンズの上からハードレンズを載せる方法や、ボストンレンズも処方することもあります。円錐角膜の患者さんはハードコンタクトレンズが使えなくなると非常に困ってしまいますので、なるべく長い間快適にハードレンズで矯正が出きるように考えて外来を行っています。
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by gifuredcross | 2013-09-23 12:42 | 角膜外来