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岐阜赤十字病院 眼科

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緑内障診療について

先週、NHKの番組「ためしてガッテン」で緑内障について報道されました。うっかりミスが、実は緑内障が原因だったという内容でしたが、緑内障は視力低下が起こるのは末期ですので、実際になかなか気づきにくい病気です。
緑内障では視力が下がるよりも視野が欠けてくる病気です。ただし番組でもありましたように視野が欠けても、人間の脳は欠けた部分を周囲と同じような景色で埋めてしまうために視野が欠けたことに気づかないことが多いんです。
最近は緑内障の診断にOCTという器械が使用されるようになり、我々の日赤眼科でも毎日フル稼働しております。この検査機械を用いると、緑内障による視神経の変化や網膜の視神経繊維の厚みからどこの部分の視神経が障害を受けているかを捉えることが出来ます。
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現在、緑内障は早く見つけることができれば進行予防が可能な病気です。
治療としてはまずは点眼薬を用います。最近は様々な点眼薬が発売されており、点眼薬のみで治療可能な患者さんがほとんどです。それでも眼圧のコントロールが悪い場合は、手術治療となりますが、緑内障手術も最近は低侵襲の手術が開発されており、当院でも積極的に取り入れて治療に当たっています。
下記のイメージは当院で取り入れているトラベクトームという手術器具で、これを用いることにより、通常は4〜50分かかっていた手術が10〜15分程度でしかも合併症のリスクを小さくして行う事が出来ます。
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もし気になることがありましたら、お気軽に相談頂けたらと思っています。ただし眼科外来は完全予約制なので、事前に電話予約をよろしくお願いいたします。
# by gifuredcross | 2013-08-04 21:46 | 診療内容

眼科スタッフで鵜飼いを楽しみました。

本日、眼科スタッフで鵜飼いを楽しみました。昨年は鵜飼いが終わりかけの時期に行って少し寒い思いをしましたが、今年は時期も最高で川風が心地よく楽しく宴会が出来ました。日頃眼科は入院患者さん、外来患者さんも多くスタッフの皆さんは忙しい毎日を送っていると思いますが、つかの間の休息が得られたのではないかと思っています。
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# by gifuredcross | 2013-07-19 22:00 | その他

中国での白内障手術

今週の連休で中国、大連まで白内障手術のために行ってきました。香港は以前に学会で行った事がありますが、本土は初めてでした。
手術をさせていただいたのは、大連医科大学付属の白内障手術センターです。写真に写っている白衣の下にオペ着を来ているのが大連医科大学教授の谷先生です。
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私は中国語は不勉強で全然分かりませんが、こちらの谷教授が10年以上の日本留学経験があり全て通訳して患者さんに伝えていただけたので手術もスムーズに進みました。
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夜は本場の海鮮中華をご馳走になりました。ここは面白いシステムで、入ったところにいけすがあり、ここで食材を選んで、調理方法などもタブレットで見せられて選びます。谷教授が、お勧めのものを注文していただいたお陰で、どのお料理もとても美味しかったです。下の写真は生きたウニをそのまま切って出されたものです。まだとげが動いてました。。。味は甘くてとてもおいしかったです。その後は中国版スーパー銭湯(洗浴中心と言います)に連れて行ってもらい、ゆっくりしました。
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大連は想像以上の大都会で、まだ多くの高層ビルが建設中でしたので、これからますます発展していくと思いました。また次回行く機会があれば、もう少しDeepなところも探検してみたいです。
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# by gifuredcross | 2013-07-15 14:39 | 白内障手術

東海シェーグレンシンドロームカンファランス2013

本日、名古屋駅近くのルーセントタワーで行われた東海シェーグレンシンドロームカンファランスで当眼科の小島医師が講演を行いました。講演タイトルは「最新のドライアイの考え方と治療戦略」でした。シェーグレン症候群はドライマウス(口腔の乾燥)やドライアイを伴う自己免疫性疾患です。当眼科では、月曜日と金曜日の小島医師の診療日にドライアイ外来を行っています。
# by gifuredcross | 2013-06-08 20:59 | 学術活動

代表的な眼科検査について

視力検査:皆さん御存知の検査ですが、眼科において最も大事な検査の1つです。視力表の一番上が見えない場合は、この写真のように検者が視標を前に移動させて検査します。
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眼圧検査:目に空気をあててそれによる目の変形を解析して目の硬さ(眼圧)を測定します。眼圧は緑内障や炎症などさまざまな目の病気で上がることがあります。
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角膜内皮細胞密度検査:黒目の最表層の角膜の裏側の細胞がどれだけあるかを測定する検査です。この細胞は一旦悪くなって減ると元に戻らないのが特徴で、コンタクトレンズによる障害などで減少することが知られています。手術前後も角膜にダメージが加わっていないかチェックしています。
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角膜トポグラフィー:黒目は本来お椀を伏せた対称的な半球のような形状をしています。円錐角膜や目のケガ、角膜の感染症などになるとこの形が崩れてしまいます。角膜トポグラフィーはそれを鋭敏にチェックする検査です。
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Aモード:超音波によって目の奥行きを計測する器械です。白内障術前に測定して目の中に入れるレンズ(眼内レンズ)の度数を決めるのに大切な検査です。
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前眼部3次元解析装置:先進医療にも認定されている検査装置です。眼球の全部の状態を断層撮影することが可能です。これによってより手術の計画や術後の状態の評価などが正確に行う事が出来ます。
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# by gifuredcross | 2013-04-01 22:21 | 眼科検査の紹介