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岐阜赤十字病院 眼科

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カテゴリ:診療内容( 4 )

甲状腺眼症(バセドウ病眼症)外来

甲状腺眼症とは、甲状腺ホルモンの異常によって起こる目の病気です。初期はまぶたの腫れで気づくことも多いですが、進行すると眼球突出や眼球を動かす筋肉に異常を来し、ものがダブって見える症状(複視)を起こしたり、眼球の奥の組織が腫れて視神経障害を起こし視力低下をきたすこともあります。現在岐阜赤十字病院眼科では、近藤奈津医師が中心となって甲状腺眼症の治療を行っています。ステロイドの局所治療や内科と連携したパルス治療、ボトックス治療などを行っています。検査としては患者さんの状態に応じて眼球運動障害の程度を調べるHessや、眼球を動かす筋肉の腫れ具合を調べるMRIなどを行います。また最近では甲状腺眼症活動性を示す抗体であるTSH刺激性レセプター抗体(TSAb)を測定し病気が安定しているかどうか(病気の活動性)を調べたりもします。
甲状腺眼症は発症から3〜5年までの間の活動性が高く、この間にどれだけ悪化させずにおくかがその後の経過に大きく影響します。このため、この間の治療が非常に重要になってくるわけです。治療の基本としては、まず炎症の程度の把握、そして消炎、最後に消炎後に残った障害に対しての治療という3段階で行っていきます。甲状腺眼症は眼科の中でも特殊な病気と捉えられがちで、なかなか専門的に検査・治療できる施設がありませんが、病気そのものは決して珍しいものではありません。当院では患者さんとよく話し合って、治療方針を決めていく方針をとっていますので甲状腺眼症でお悩みの方はお気軽に当院外来でご相談ください。(当院は完全予約制ですので、必ず事前に予約をしてから受診お願いします。)
by gifuredcross | 2014-02-09 23:12 | 診療内容

緑内障診療について

先週、NHKの番組「ためしてガッテン」で緑内障について報道されました。うっかりミスが、実は緑内障が原因だったという内容でしたが、緑内障は視力低下が起こるのは末期ですので、実際になかなか気づきにくい病気です。
緑内障では視力が下がるよりも視野が欠けてくる病気です。ただし番組でもありましたように視野が欠けても、人間の脳は欠けた部分を周囲と同じような景色で埋めてしまうために視野が欠けたことに気づかないことが多いんです。
最近は緑内障の診断にOCTという器械が使用されるようになり、我々の日赤眼科でも毎日フル稼働しております。この検査機械を用いると、緑内障による視神経の変化や網膜の視神経繊維の厚みからどこの部分の視神経が障害を受けているかを捉えることが出来ます。
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現在、緑内障は早く見つけることができれば進行予防が可能な病気です。
治療としてはまずは点眼薬を用います。最近は様々な点眼薬が発売されており、点眼薬のみで治療可能な患者さんがほとんどです。それでも眼圧のコントロールが悪い場合は、手術治療となりますが、緑内障手術も最近は低侵襲の手術が開発されており、当院でも積極的に取り入れて治療に当たっています。
下記のイメージは当院で取り入れているトラベクトームという手術器具で、これを用いることにより、通常は4〜50分かかっていた手術が10〜15分程度でしかも合併症のリスクを小さくして行う事が出来ます。
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もし気になることがありましたら、お気軽に相談頂けたらと思っています。ただし眼科外来は完全予約制なので、事前に電話予約をよろしくお願いいたします。
by gifuredcross | 2013-08-04 21:46 | 診療内容

加齢黄斑変性症の治療

名前の通り、加齢によって起こりやすくなる病気です。この病気にかかると黄斑という網膜の中心部に病気が起こるために、視野の中心部、すなわちものを見ようとする場所が歪んで見えたり、進行すると見えなくなってしまいます。欧米では成人の失明原因の1位(日本は4位)で、非常に多い病気となっています。
治療は光凝固(レーザー治療)、抗VEGF薬の硝子体注射、PDT治療(関連施設に紹介して施行)などから患者さんに最適な方法を選択して治療しています。抗VEGF薬というのは聞き慣れないと思いますが、黄斑部に出来た新生血管を縮小させたり、血管からの漏れを減らすことで症状を改善します。この治療方法ができてから、加齢黄斑変性症も治療によって視力を改善させることの出来る病気となってきています。
by gifuredcross | 2013-04-01 21:51 | 診療内容

角膜移植について

岐阜赤十字病院では2012年6月より角膜移植を開始しました。角膜移植の対象となる病気は様々で、感染やケガの後の混濁、円錐角膜などの角膜が弱くなる病気が主です。
角膜移植のドナー角膜は岐阜県アイバンクはもとより全国の国内アイバンク、または海外のアイバンクから提供を受けています。
最近は角膜移植の世界ではパーツ移植といいまして、角膜の悪い部分だけを取り替えるという考え方が主流になってきています。当院でもこの考え方に立って、全層角膜移植だけでなく、最内層を残して行う深層角膜移植、逆に最内層の部分だけを取り替える角膜内皮移植術などにも積極的に取り組んでいます。自分の角膜を少しだけ残すことによって、拒絶反応のリスクをかなり減らすことが出来るのが大きなメリットです。
最後に角膜移植はドナーがあって初めて成り立つ医療です。もしドナー提供の意志を明示されていない方がありましたら、YESでもNOでもどちらでもいいですので意思表示をされることをお勧めします。

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by gifuredcross | 2013-02-19 22:07 | 診療内容