岐阜赤十字病院 眼科

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加齢と円錐角膜

最近、40歳以上の方の円錐角膜の初診の方が増えています。大きく分けてネットなどで最近新しい治療があると聞いたけど、ハードコンタクトレンズ以外にいい方法がないのかと聞かれるパターンと、今までは問題なくハードコンタクトレンズを使ってきたけど、最近すぐに目が痛くなりなかなか以前ほど使えないというパターンに分けられるような気がします。
新しい治療というのは角膜クロスリンキングのことを指していることが多いと思われます。角膜クロスリンキングは以前のブログでも書きましたが、円錐角膜が進行している時期にそれをストップさせる治療方法です。このため実際に対象となるのは10代から30代前半ぐらいまでで、40歳以上の方の進行性円錐角膜は稀です。外来では半年から1年毎に角膜形状をチェックしていきましょうとお話ししています。
後半のパターンの相談も最近非常に多いです。今まで問題なくハードコンタクトレンズを使用されていて、どうして急に目が痛くなってきたのでしょうか? これにはいろいろな理由があります。通常のハードレンズについても同様のことが言えて、年齢とともにドロップアウト(使えなくなってしまう)する方がいらっしゃいます。この原因としては、1つは年齢とともに涙の質、量ともに低下することです。このためにドライアイになりやすくその症状によってコンタクトレンズが使いにくくなってくるのです。またもう一つは年齢による傷の治るスピードの低下です。どうしても円錐角膜の場合、ハードレンズが角膜の突出している場所に当たるために、どうしても同じ場所に傷が出来やすいです。今までは夕方レンズを外すときはゴロゴロしていても、朝になると問題なく使えていたけど、最近は朝はめてすぐにゴロゴロするというような場合はその状態に陥っている可能性があります。このようにハードコンタクトレンズが合わなくなってきた場合も対処方法があります。まずは点眼治療などでドライアイの改善です。またコンタクトレンズもフィッティングを変更してなるべく広い面積でコンタクトレンズが角膜に接するようにします。それでもうまくいかない場合は、ピギーバックと言ってソフトレンズの上からハードレンズを載せる方法や、ボストンレンズも処方することもあります。円錐角膜の患者さんはハードコンタクトレンズが使えなくなると非常に困ってしまいますので、なるべく長い間快適にハードレンズで矯正が出きるように考えて外来を行っています。
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by gifuredcross | 2013-09-23 12:42 | 角膜外来